人生の正午〜煌めく40代と諦め40代の分かれ道〜

こんにちは。

南大阪のママキャリコン、森直子です。

女性が一人の社会人としての「ライフキャリア」を創造していくことを応援します。f:id:naotee-0317:20160702005115j:image

 

大人の人生、キーポイントは40歳!

 

有名な心理学者ユングは、ライフステージを太陽の動きにたとえ40歳は「人生の正午」と読んでいます。またユングを始め、複数の発達心理学者たちは40代「中年期」こそ人生の最大の危機・転換期だとも言っています。詳細は専門書に任せるとして、私なりの解釈として、40歳は人生80年の折り返し地点、これから終焉に向けてどう人生を歩んでいくのか、人生の前半を振り返りながら考える地点と捉えています。

 

人生の正午において課題になる点を端的に記されものを拝借します。

 

★若い時代を振り返って再評価すること
★それまでの人生で不満が残る部分を修正すること

★新しい可能性を試してみること
★人生の午後に入るにあたって、生じてきた問題を見つめること

出典:http://www.j-phyco.com/category1/entry71.html

 

人生の転換期は、同時に価値観の転換を認識する時期、今までの価値観と現実のズレを修正していく時期だとも言えるでしょう。

 

課題をクリア出来る?できない?

上記ユングの課題と同時に、心理学者のレビンソンも中年期について「中年の危機」と称し、何点かの課題点を提示しています。その一点

★女性は可愛らしさに自立心を統合すること

があります。元来女性には可愛らしさが備わっているとも捉えられる点は、見方を変えると様々な語弊があるのですが、そこはあえて触れず、ここで着目したいのは40代・中年期には自立心を統合すべし、という点です。そして、レビンソンはこれらの課題をクリア出来る人は積極的、創造的に生きられるが、クリアできない人は停滞・あるいは衰退する・・・とも述べています。

 

さて、「自立心」とは何か。所々定義はありますが、私が思う自立心とは「妻・母・嫁・娘」といった家庭組織の中での役割以外に職業でなくてもいい、社会人として何かをしていきたい、という「意思」を持つことだと思っています。例えば、自分の子供の将来を思う「母」の役割だけでなく、地域社会や子ども全体の将来を思う「先代の一人」として意思を持つこと。目に見える立場や行動が伴わなくとも、意思を持つでもことがレビンソンが呈する課題をクリアする第一歩、そう私は思っています。

 

煌く40代?諦め40代?

ここで面白い一冊を紹介します。

『煌くミドルと諦めミドル』

橘田佳音利・著  長崎出版・発行

http://www.frajouterie.com/kiramekumiddle_akiramemiddle.html

この本は、ミドルエイジの女性の再就職支援を長年されている著書が再就職に当たって特化した一冊ですので、全てミドルエイジの女性に参考になるわけではないのですが、ただ、「煌き」と「諦め」の2つにはやはりはっきりと分岐点があるな、と再認識できる内容です。

このタイトルをヒントに、煌き40代と諦め40代の大きな分岐点を考えると、

「人生の正午」「中年の危機」で挙げられている課題がシンクロします。

 

40代・・・みなさんはどんなイメージを持ちますか?

ナイスミドル?マダム?キャリアウーマン?美魔女?それとも・・・おばさん?

それぞれの背景・今の環境、もちろん現在の年齢様々異なりますから、そのイメージが異なるのも当然です。もし、少しでもマイナスなイメージを持ってらっしゃるなら、それはもしかすると、人生の正午・中年の危機に対する準備の違いかもしれませんね。

 

さて、煌く40代にむけて、どうする?

人生の折り返し地点、40歳を含む40代、ではどうしまでょうか?

まずは、今までの人生の棚卸しです。

履歴書のような表面的経歴はもちろん、自分が何に興味を持ってきたのか、何が好きだったか、幼少期・学童期・青年期・・・そのステージごとに、写真の整理と同じような感覚で、過去の自分に会いに行ってみましょう。久々に昔の友人と語るのもいい機会です。好きだったもの・興味のあったものの方が思い出しやすいですが、できればうまくいかなかったこと・避けてきたこと・辛かったこと・断念したことなど思い出したくないことをゆっくりと表面だけでも思い出すことが大事です。この作業はなかなか一人では進めにくいかもしれません。そんなときは、第三者の存在を利用しましょう。親・兄弟・幼馴染もよし、現在のパートナーとのなにげない会話、書籍やドラマに触れる・・・など。実は、そんな第3者としてキャリアコンサルタントをお使いいただくのもひとつの方法です。

この作業が進めば、現在のあなたとの違いが見えてきます。はっきり見えなくても「なんかモヤモヤ、しっくりこない・・・」この感情こそが、人生の正午・中年の危機の課題のクリア、そして煌く40代への道筋になっていくのです。

 

そして、40代を越して煌く50代60代に向けて、いつでもこの作業は人生の課題を見つめるためには有効です。

さあ、一度、過去の自分の棚卸しをゆっくりと試みてみませんか?